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こんなとき心不全かも!! 心不全患者さんからのアドバイス

心不全を発症したことのある患者さんからATTEND研究会宛にいただいたメールからのメッセージをまとめてみました。

是非、急性心不全のきっかけとなる生の患者さんの声を参考にしてください。
患者さんからの言葉をそのままに掲載してありますが、一部、理解し易い様にアレンジした部分がありますことをご了承ください。そして、そのアドバイスに関して、ATTEND研究会からのコメントも付記しました。参考にしていただければ幸いです。


Aさんから
なかなか気がつかない気温の変化などによって、徐々に徐々に体が冷えて行き、心不全の状態を発症。エアコンなどの温度変化ではなく、天候による気温の変化が多い。
こういったときは、暑いお風呂に入ることで数分のうちに治る。暑い室内に入れば10分程度で治る。

コメント
この患者さんは、気温が少しでもさがってくると心不全症状がでるとのこと。
具体的に、この患者さんの心不全症状は明らかではありませんが、おそらく軽い息切れが出てくるのだろうと推測されます。
では、何故、気温の変化が心不全症状発現に関係するのでしょうか?
心臓病の発症と気温や気候の関係については古くから様々な研究が行われていて、やはり寒い冬になると心臓病は発症しやすい様です。
しかし、急性心不全と気温との関係については、あまり検討されていません。数少ない検討の中で、イスラエルの急性心不全で入院した患者さんを対象とした報告( J Card Fail 12:114-119, 2006)をご紹介します。
12月から3月までの時期に夜の気温が低いほど心不全の発症が多く、特に5度以下になるとその発症が増えることが分かりました。この研究での温度変化は、1日の温度変化で検討しているため、温度そのものの変化がなんらかの影響を与えていることを示唆しています。
しかも、寒い日に入院した患者さんほど6ヶ月間の死亡率が高かったそうです。

急性心不全と気温との関係

この理由は、気温が下がることで末端の血管が縮んで、血圧が上がり、心臓に負担がかかるためと考えられます。この背景には、心臓の働きを活発にする交感神経の活動性が高まることが関係しているのですが、この交感神経の活動性が亢進しすぎると心臓に悪さをすることが知られており、死亡率にも関係してきます。また、気温以外に冬の時期は、インフルエンザ等の感染症を契機に急性心不全を発症することが多いことも報告されていますので、注意が必要です

この患者さんのもうひとつ貴重な体験は、”体を温めると楽になる”ということです。この患者の場合、これだけの短い時間で改善することに関しては心不全症状をしっかりと確認しないとなんともいえませんが、心不全の治療方法として、温泉あるいはサウナを利用した“温熱療法”という方法もあり、心不全の発症予防にもつながる可能性があります。もちろん、適切な暖め方があるので、詳細は心臓専門の先生にお聞きください。
このように、ひとりの患者さんの貴重な体験からいろいろな重要な心不全の起こる原因や予防法のヒントが隠れているのです。

 

Bさんから
そんなこんなで、後で数えてみると、夏休み40日のうち実に半分の20日の昼食を家で食べてなかった。当然のことながら、体にも無理が来ていたのである。
夏休みの終わり頃、なにげに体重計に乗った。春から比べて2kgほど増えていた。
今まではどちらかというと夏やせしていた。
また、やっとこのくらいの体重になってきたということもあり喜んでいた。
しかし、何となく辛どく、顔や足が重たい感じがあった。
新学期の初日、家に帰って着替えをするときに驚いた。
靴下の模様が足にクッキリついているのである。しかも、ゴムのところで見事に括れている。
足を指で押すと、指の形が残る。

コメント
心臓の機能が低下すると血液の流れが悪くなります。特に心臓の右側の部屋の機能が低下する、あるいは、負担がかかってくると、心臓に血液を戻りにくくなるので足がむくんだり、首の血管(静脈)が腫れたり、さらに悪くなると肝臓が腫れたり、お腹に水が貯まったりします。このようなことが起こる引き金としてBさんのように疲労があります。多くの方は、心臓の機能がもともと低下している慢性心不全の状態の方がこのような症状を起こすことが多いのですが、心不全で治療を受けられている方は是非注意していただきたいと思います。そして、もうひとつ大変重要な心不全の症状が、Bさんの経験談からの中にあります。それは体重です。食欲がない、あるいはそんなに食べていないのに体重が増えてくる場合、特に、足のむくみがある場合は、是非、心臓や腎臓が大丈夫かを医療機関にかかって検査を受けてください。

 


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なかなか気がつかない気温の変化などによって・・・

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